鉄筋コンクリート工法
一戸建て住宅でも採用されている鉄筋コンクリート工法。こちらは鉄の棒である鉄筋を網目状に組んで、板材をその周りで囲んで、そこにコンクリートを流し込む工法です。これによって柱や梁だけではなく、壁や床などを作ります。コンクリートは割れやすくて脆いという弱点がありますが、劣化しにくく、鉄筋は強度が高いですが錆びやすいです。この工法は双方の弱点を補い合う特徴があるのです。
鉄筋とコンクリートは相性がよく、熱の膨張率もほぼ一緒であるため、一緒に扱うことに関して不備が起こりにくいです。また、防音効果が高いことも人気の一つだと言えます。しかし、鉄筋工と型枠工という二段階が必要なだけでなく、コンクリートを流し込んでから固まるまでの時間、そして型枠を外すなどの作業工程を経て完成するためコストがかかるということも難点です。
さらに、冬場は寒く夏場は暑いというのもデメリットとして挙げられます。これはコンクリートが熱を通しやすいだけではなく、熱を溜めやすいという特徴があるからです。そのため、いかにして温度や湿度などの室内の環境を快適に保つのかというところが、鉄筋コンクリートで一戸建て住宅を建てる際のポイントとなります。