天候の影響
建築工法によって、建築時の天気や季節はどうしても影響を受けてしまいます。何故なら、屋外で建物を建てる場合には日差しや風、そして雨などに晒されてしまうからです。基礎づくりや柱。壁づくり、また、屋根を作る工程などでは天候がどうしても関係してしまうのです。さらに、どのような材料を使用しているのかという点でも問題が変わってきます。
例えば、木造建築の場合には雨や湿気が柱や梁、合板などに含まれてしまい、そこから菌が繁殖してカビの原因となることがあります。また、その湿気が乾燥しても完全に元通りになるわけではありません。材料が反ってしまったり割れてしまったりすることがあります。このような材料を使用することによって見栄えだけではなく構造自体が変化してしまうかもしれません。鉄製のものは湿度が高い状態が続くことで、錆が生まれてしまう可能性があります。
このような天候の影響を受けない家を作るには、最初から屋根を作ってしまうことが大切です。しかし、建築工法によってそのタイミングが違います。大きく分けると屋根を柱や梁で支える構造と屋根を壁で支える工法の2タイプあります。木造軸組在来工法や鉄骨組工法が柱と梁で屋根を支える構造。そして、木造枠組壁式工法が壁で支える工法となります。鉄筋コンクリート工法はどちらも大丈夫です。